マンネリ化から打破する方法①

2014年5月21日 執筆: 赤木 浩二  テーマ:

経営理念やクレドの浸透のために実践を続けると達成される
項目も増えます。

そういう意味ではよいのですが、淡々と行動基準の項目を振り返って
いくといつのまにか「やること自体」が目的になってしまうんです。

「まあ、いいことやっているんだけどなんか、楽しくない」

ようになって

「そもそも何のためにクレドに取り組んでいるんだっけ?」

という「目的」がだんだん薄らいでいきます。

メンバーから「忙しいのになんでクレドやらないといけないんですかね?」と

聞かれた時に詰まったりして。

そんな時にオススメなのが、「ビジョンの共有」です。

「いつまでに○○を○○する」といった目標ですね。

目標には「シェアを○○%にする」「利益を○%にする」というような定量目標と

「日本一、○○な会社になる」というような定性的なものがあります。

credmtg
意見を発散させやすいのは定性的な方なので模造紙の真ん中にどーんと書いて


「3年後や5年後、望ましい姿を実現したとしたらどのようになっているのだろうか。何が達成されているのだろうか?」

ということを具体的なイメージとしてメンバー全員で話し合うわけです。

まずはポストイットに意見をどんどん書いてもらって貼っていくといいですね。

その後で「どうしてそう思うのか」という理由を話し、カテゴリーごとに分けたり、

深堀したりを繰り返します。

そうすると「ビジョン」の言葉だけでなく具体的なイメージや
過程を共有することができます。

リーダーは「部下に何をマネジメントしなければいけないか」
が明確になります。

メンバーは「今、やっていることの将来像が確認できて、
あっているどうか」わかります。

経営者は「方向を示せば、具体的な戦術や施策をみんなが
考えてくれるようになる」ことが実感できます。

こんな感想をおっしゃった方がいました。

「普通なら無理そうな内容でもみんなでどんどん意見を
深めていくとこのチームなら頑張ればできるんじゃないか
と思うようになった。」

これをやると「なぜ、クレドに取り組むのか」「これから何を

しなければいけないか」がよーくわかるようになります。