クレドとはラテン語で「信条」や「志」を表わします。
ザ・リッツカールトンが導入し、成果をあげた組織変革の秘訣として有名になったことで多くの企業に普及されています。
ではどうして今、クレドが必要なのでしょうか?
もちろん、「クレド」を持っていない会社でも素晴らしい業績をあげていてオープンで風土で評価されているところはあります。
でもこれは「クレド」という形はなくてもビジョンが明確で方針に沿ってどのように動くべきかを共有できていて、「共通の価値観」と「問題意識」が揃っているという特徴が見られます。
いわゆる「軸が揃っている」という事です。
では、なぜ軸が揃っていないといけないのか、
それは「方針に沿って動けるチーム」が今、求められているからです。
経営者が「こっちの方向に進もう」と言ったら「まず、やってみよう!」とすぐに動けるという事ですね。
これが結構、難しいです。
最近、以前のように動きづらいムードになっていませんか?
「前だったら社長の言うこともあたっていたけど最近はそうでもないなあ・・・」
経営者というのは大体、過去の成功体験の積み重ねによって現在が成り立っているわけですので社長がこうだ!と言えばある程度、ヒットしていたのです。
それが、最近はいいアイデアもすぐに真似されるしネットの普及によってインフラがガラッと変わってきました。
過去の成功体験がマイナスに働くシーンも増えているのです。
しかもスピードは早いです。
「何が正解かわからない」
そんな時に一番求められるのは、いつまでも成功体験に縛られるのではなく、「まあ、やってみようか」という姿勢です。
「うまくいくかどうかわからないけど、小さな施策を数やってみようか。」という方針に対して動けるかどうか、です。
そんな時に「それは無理ですよ。」「うまく行くわけありません。」とやる前からできない言い訳ばかりのチームだと前に進みませんね。
しかもスピードが早い。
自分達がうだうだやっている間にライバルはささーと動いて検証もできていて大量の予算を投じる準備をしている・・・・
だからベクトルを一致させる必要があるのです。何をやるかどうかはわかりませんが、ビジョナリーカンパニー風に言うと
「行き先を決める前にバスに乗る人を決める」という事ですね。
創業26年、景気の波を受けやすい求人広告業界で浮き沈みを繰り返しながら強い組織体質を作り上げた経営者は次のようにおっしゃっています。
社員が10人になったら経営理念。20人になったらクレド。この2つを確定することで、組織としての迷いがなくなる(株式会社アクセス 津曲社長様)
●「理念や価値観を共有しながら成長を遂げるためには」 http://www.wish-p.com/case/interview03/