どうしてクレドは組織になじみやすいのか。

2016年7月1日 執筆: 赤木 浩二  テーマ:

経営理念は経営者が大切にしている考えで経営活動を行う上で根幹となる考え方ですね。

これに異論はありません。

しかし、経営理念を浸透させようと思うとちょっと難しいです。浸透というのは「覚える」事ではなく「実践する」事です。

なにしろ、経営理念は抽象的です。これはしょうがないですね。

例えば、「人の心と人生を豊かにする」というもの。

いい経営理念ですが、「じゃあ、何をすればいいの。」となった場合解釈が広すぎてわかりません。

だから、もう少し具体的にする必要があります。

「こんなことをやるのが、経営理念に通じるんだよ」という事ですね。

実はこれが「クレド」なんです。

「経営理念を具体的に行動に落とし込んだもの」です。

クレドが組織になじみ易い理由を整理してみます。まず1つ目がこの抽象的ではなく具体的でわかりすいという事です。

1.行動が書いてあるからわかりすい。

そして大抵のクレドはそれほど難しいことは書いていません。基本的なことばかりです。だから、

2.簡単ものなので行動しやすい。

そして行動しやすいってことは成果が出やすいのです。簡単なのは挨拶ですね。よくなったら必ず、お客さんやよく出入りされる方から「最近、元気がいいよね。明るいよね。」というような反応があります。

3.成果がでやすい。

自分がやったことに対して反応があると人は「またやってみたい。今度はもう少しうまくやりたい。」という欲求が出ます。

 

最初は出来なかったことがだんだんできるようになっていつしかあたりまえのムードになるのです。

以前は、お客さんが来られても特定の人だけが対応していたのに今はみんなで迎えているムードがあるというのはいいもんですよね。

そうすると今度はまた新しい行動にチャレンジしてみるとよいのです。これを継続していると「あたりまえのレベル」があがります。

実はこれが大きな武器になります。だってすぐには出来ませんからね。

あなたが「いいなあ」と思う企業や店舗はこの繰り返しができる会社なのです。