「会社参観日」をやろう!

2015年6月9日 執筆: 赤木 浩二  テーマ:

家族に会社に来てもらい、会社の説明を聞いてもらったり、見学する「会社参観日」

「自分の家族が実際にどんな職場でどんな仕事をしているのかをあまり知らない。」というのは少なくありません。

「話してもよくわからないだろうから」という理由で「詳しく話していない」方も多いでしょうね。

でも子供が自分の親の職場を見学することで「結構頑張っているんだ。すごいね。」と感じることもあるかも知れません。

家族の方も会社や仕事のことを理解することで安心します。

実は家族が自分の仕事に対して「理解してくれている」というのは意外と大きいです。

踏ん張らないといけない時に応援してくれるようになりますからね。

岡山県備前市に本社がある株式会社タック様では今年初めて会社参観日を実施されました。

10数家族の方が参加され、会社説明のあと、製品ができる様子や工場を見学、その後、全員でBBQで楽しいひと時を過ごされました。

子供達はあっという間に固まってしまう材料に驚きの表情を浮かべ、初めてみる大きな機械に興味津々です。

奥様や成人された息子さん達からは次々質問が飛び交ってきます。

社員の方も嬉しそうに「この機械がな、地下に行くとな・・・・・」とご家族に説明されています。

この日を迎えるにあたって担当されたメンバーの方々は事前にプログラムを考え、資料を準備し、見学される方が危なくないようにコースを考え、最後はBBQの準備まで。

全てを手づくりで行われていて「自分達で考えてスケジュール通りに動いてくれるようになった。これも嬉しいこと」と社長の瀧川さんはおっしゃっています。

 

この会社参観日はどんな効果が考えられるのでしょうか?整理してみましょう。

・家族の理解が深まり安心感が増す。

・家族から認めてもらえる。

・社員自身も自分の仕事を振り返る機会になる。

・整理整頓が進む

・社員やその家族同士の関係が深まる。

etc  他にもありそうな気がしますがこんなことも。

「会社からは忙しいときや大変なときいろいろと社員のみんなにお願いをしないといけません。だから家族の方にもよく会社や職場の事を知ってもらい、協力を頂きたいということもあります。”もっと頑張れ!”と言ってもらえますしね(笑)」

「このような取り組みは毎年、続けないといけない。来年はもっと多くの方に参加してもらえるように頑張ります。」

家族にみてもらうというのは、時間も手間も意外とかかります。しかもいろんなところをオープンにするというわけですので日頃からあるべき姿を目指して取り組んでいないと見て欲しくないこともさらけでてしまいます。

だから、「利益が上がりさえすればいい」という考えではとてもできませんね。

「社員やその家族が誇りを持てるような職場、会社にしたい。」

そのために今は完璧ではないけれど、努力して行きたいとお考えの企業にとってはおすすめの方法です。

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