自分で考え、動き出すチームを作るためのステップ

2014年6月3日 執筆: 赤木 浩二  テーマ:

ステップ1 関係作り

どのような組織においてもお互いの関係作りは全てのベースです。

関係がうまくいっていないのにどんな施策をやろうともうまく行く事はありません。

例えば、営業成績が芳しくないチームの場合、なんとか業績を立て直そうとする時に結果を変える為に営業マンの行動管理に焦点をあてできなかったらさらにはっぱをかけて目標数字を達成させようとします。

うまくいけばいいですが、大概はうまくいかず、モチベーションは下がり、指示・命令を繰り返すマネージャーのことが嫌いになり、今度はさらにマネジメントがきつくなる・・・・。まさに悪循環です。

まずはお互いの事を尊重しあい、一緒に考えるという関係性がベースにないと何事もうまく行きません。

これはビジネスの現場だけではく町内会やPTAなども同じです。 例えば、町内会の運営について改革案があったとします。

仮にそのアイデアは効果的で実現性も高いものだとしてもいきなり総会に出て一席ぶったところで「あんた誰?」となって相手にされません。現実化されないわけです。

まずは関係性が大切です。

でもこんなお話をすると「ウチの会社は、仲は良い方だと思うよ。日々、顔を合わせているのに今更、関係作りがどうして必要なの!?」と感じる方もおられるかも知れません。

ここで目指している関係とは次のようなものです。

・お互いを尊重しながら言いたい人に言いたいことが言える

・困ったことがあれば協力し、相談し合える

・本当の問題から目を背けない。いい意味でケンカができる

実はこのような関係を意識しなくてもできた頃はあったはずです。

例えば、創業間もない頃や組織が小さい時、仕事が終わったら飲みにいって喧々諤々やり、自然と「あうんの呼吸」みたいなものが出来上がってくるという感じです。

それが、が増えたり、変わったりすると同じようにはいかなくなり 「なんか、前とは違うようなあ」「最近、乾いた人感じだよなあ」となってくるのです。

だから、少し日常業務とは離れてお互いのことを知り合う場の設定が必要です。

毎日、職場で顔を合わせ、会話をしていてもお互いが「どんな価値観や背景を持っているのだろうか。」「どんなことに興味や悩みを抱えているのだろうか。」という事は意外とわかりません。

そこで効果的なのが「自己紹介のワークショップ」です。

参加全員が自分や仕事のことについて時間をかけて語り合い、聴きあう場です。

本格的にやれば何日もかけて行うこともできる意義深いものですが、最初は1人20分程度から始めてみてはと考えます。

用意するものは以下のことを書いたA4レジュメとポストイットです。 1グループ3~4人ぐらいのグループに分かれて行います。

●自分のこと ・名前 ・育ったところ、今住んでいる場所 ・子供の頃の印象に残っている一場面 ・人生の転機

●仕事のこと ・最初にした仕事、どうやってその仕事についたか ・自分の取り組んでいる仕事や会社に対するモヤモヤ ・自分が今、困っていること。気になっていること。

進行のやり方は以下の通りです。

①順番を決める

②最初の人から話す

③終わったら他の方は話した方へのメッセージや質問をポストイットに書く

④コメントと質問タイム

⑤ポストイットを話した方へ渡す(レジュメの裏にポストイットを貼る)

⑥以降繰り返し

終わった後は、充分に時間をとって「気づいたこと」「感想」をグループ内で分かち合います。

おそらく普段仕事をやっていた時には感じなかったいろんな気づきがあると思われますのでどんな小さなことでもよいのでお互いに聴きあって下さい。

このワークショップは1回だけでなくメンバーを変えたりタイミングを違えば、繰り返しできます。是非、実践してみて下さい。

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