クレドとは?
ラテン語で「志」「信条」「約束」を意味する。
企業の価値観や存在意義、仕事の姿勢、商品・サービスの姿勢・レベルを盛り込んだ浸透ツールでザ・リッツカールトンホテルが導入し、成果をあげていることが有名。
なぜ今、クレドなのか。
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- 1.売り上げ重視主義から理念重視・選ばれる会社へ
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これまで優良企業と言われた一部上場企業の次々と出てくる不祥事や大規模なリストラを目の辺りにし、有名企業=よい会社という構図は崩れ去りました。そんな中で働く社員にも疲弊感が漂い、「何のために働いているのか」ということが見直されるようになって来ました。
「このままではいけない」「価値のある仕事がしたい」「ウソのない本当に喜ばれる仕事がしたい」という人々が増え、社会の価値観が大きく変わり始めています。
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- 2.企業風土の差別化が最強の武器となる
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商品やサービスがいくらよくても結局は「どんな人」が「どんな考え方」で提供しているのかということが顧客にとって重要な判断基準となって来ました。
商品やサービスが一定以上の品質があるのはいまやあたりまえ、できるなら気持ちよくお金を払える人から買いたいということです。
そうなると「どんな人」が「どんな考え方」をしている企業風土なのかが大事になってきます。
そして企業風土はご存知の通り、すぐによくなるものではありません。時間がかかるからこそ「よい企業風土」は最強の差別化となるのです。
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- 3.能力開発をしても企業は変わらない。
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さまざまな研修にはそれぞれ特徴があり、目的もあり、受講すれば一定の成果はあります。
しかしながら結局は「研修の内容を参考にして頑張ってください」というだけで、 学んだことをどのように活かすかは個人に任されます。
そのため「伸びる人はさらによくできるようになるが、変わらない人はそのまま」となり、組織が変わるわけではありません。
単なる「勉強」ではなく「日常を変える仕組み」がまず、必要です。
しかも自発的に取り組むことのできる仕組みであることが重要なのです。
クレドに取り組むということはどういうことなのか。
クレドに取り組むということは、キレイな聞こえのよい言葉を並べたカードをつくり、PRに使うことではありません。
クレドを作成し、継続的に取り組むということは、「言っていること」と「やっていること」を一致させるということです。
例えば、「うちは顧客満足主義です」と広告やHPでうたっている企業のショールームに行ってみると、「スタッフが弁当を片手に出て来た」といったことや、 「買ってくれる見込みが少ない」と営業マンが勝手に判断した場合に「手のひらを返したように失礼な態度になった」というようなことは、どなたでも経験した覚えのある話ではないでしょうか。
今は消費者が誰でも情報発信できる環境です。見た目だけを取り繕い、相手を騙す(惑わす)ことは難しくなって来ました。
社員が、「自社の商品やサービスを自分の一番大切な人に提供したい」と本気で思える会社、または目指している会社でなければ、生き残っていけません。
本当に「人に想いのある会社」の商品・サービスが売れ、求職者や学生の人気が集まるような世の中になるよう、私たちは願っています。
クレドの効果
- 1) 緊急課題が浮き彫りになり、解決策を考えるようになる。
- 2) 経営者の指示を待つばかりでなく、社員自身が課題を考えるようになるため、実行力が段違い。
- 3) 仕事や商品サービスのレベルが確実にあがる。
- 4) 業績があがり、顧客の満足度があがる。
- 5) 行動基準・価値観が統一され、マネジメントが楽になる。
- 6) 単なる「研修」ではなく、業務に連動した具体的な「意識改革」の実現が可能。
- 7) 顧客から「ありがとう」との言葉をかけられる経験を積み重ねることで、スタッフのモチベーションがあがる。
クレドを作成し実行すれば、上記のような成果があがるはずです。
しかし、成果を確実に出している企業と、そうでない企業があります。
「うちもクレドを作ったけれど、あまり効果はなかったなあ」という声もあります。
それはなぜなのでしょうか。
「クレドミーティング」のページでご説明していきます。